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『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』など、、、最近読んだ本


資本主義の終焉と歴史の危機』と『東京ブラックアウト』をようやく読了。
そして新たにリクエストしていた『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』こちらも一気に読みました。
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なぜ私たちはこんなにも働かされるのか?マルクスの資本論と著者の実体験(!!)を照らし合わせながら、天然菌に出会い、「酒種パン」を作るに至る過程と、震災後、岡山に移転した経緯など事細かに綴られています。
印象的なところを抜粋すると…
「天然菌」は生命の営みに沿った食べ物を選り分けて、自分の力で逞しく生きて行けるものだけを「発酵」させ、生きる力のないものを「腐敗」させる。「腐敗」とは生命にとって不要な物、あるいは不純なものを浄化し、自然に還すプロセス。
一方、おカネは「腐らない」ばかりか、資本主義経済の中で「利潤」を生み、「利子」の力でどんどん増えていく。
資本主義はおカネという名の肥料を大量に投入して、経済をぶくぶく太らせる、中身がなんであろうが、「利潤」が増えればいい、GDPの数字が大きくなればいい、株価が上がればいい。「メタボな経済」はいずれバブルを生み、それが弾けると恐慌(大不況)が引き起こされる。
これはある意味で太り過ぎておかしくなった経済のバランスを取り戻す自浄作用なのだが、「腐らない」現在の資本主義経済は恐慌もバブルも許容せず、財政出動(赤字国債)や金融政策(ゼロ金利政策・量的緩和)でおカネという名の肥料を大量にばら蒔いて、どこまでも経済を肥らせ続けようとする。。。←今ここ(笑)
また、資本主義の構造的な宿命として「商品」を安くしようとすることで「労働力」が安くなり、「労働力」が安くなることで「商品」も安くなるという無限の連鎖でどちらの質も下がっていく。

…さきほどの『資本主義の終焉…』や『東京ブラックアウト』での放射能や電力モンスターシステムにも通じる話です。

天然菌を採取し、酒種やピール酵母を一から育て、丁寧にパンにしていく。原材料はできるだけその土地の生産者から正当な値段で仕入れ、商品を正しく高く売る。資本主義の矛盾の連鎖を断ち切るため、働きすぎない。「利潤」を出さない。。。。
本当にここまでやるためには大変だったと思いますが、もうパン屋としては理想的な、なんとも羨ましい限りです!!
我がパン工房はすべてにおいて中途半端(^^;)…というか、資本主義経済の渦の中でアップアップしてますからね(汗)
でもこういった考えで小商いを始める若者も増えてきているし、資本主義経済に取り込まれないで暮らす方法や仲間を増やすことが、これからの時代は大切なことだと切に思います。

長くなったので、あとの物騒な名前の本とかは次回へ。

そして、なんと!!『心臓を入れ替へる法』は菜の花村さんが本棚の入れ替えのため、いただいてきました~
初版は1944年。これは復刻版第一刷で1982年のもの…案の定、Amazonでは大変な値段になってました(^^;)
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パラパラと見ただけですが、こちらも大変興味深いことばかりで楽しみです
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by kitsunekopan | 2015-02-07 07:40 | 最近読んだ本&マンガ | Comments(0)
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