2017年 09月 08日
フィンランドでは図書館で本が借りられれば、作家に1冊15円の印税が入り、作家活動にも平均で一人あたり年間7000ユーロの補助金が出されるのだとか。また中国だったか、韓国だったかでは書店に無料の本があり、それは読んだ後に近くの図書館に返却(?)すれば良いのだとか。。。う~ん、そんな仕組みが日本にもあるといいですね。 さて、美里町図書館から(重)が借りてきた本...『21世紀の民俗学』畑中 章宏 (著) 内容紹介より・・・テクノロジーや流行と神仏・祭り・習俗が絡みあう、現代日本のリアルとは? 自撮り棒、事故物件、宇宙葬、ホメオパシー、アニメ聖地巡礼、無音盆踊り、河童の選挙権……? 柳田国男や宮本常一以来、不安定で流動的な現象の中にこそ日本人の変わらぬ本質を見出してきた民俗学が、新時代に切り込む。 無音盆踊りはチラッとは聞いたことがありましたがよく知りませんでした。踊り手がFMラジオのイヤホンを着け、FM電波で発信される曲を聞きながら踊るのだそうで見物人は静寂の中ただ黙々と踊る人々を見ることになるのだとか。。。「イヤホン盆踊り」「サイレント盆踊り」とも呼ばれるこの風習(?)が始まった所以のひとつに盆踊りのお囃子やお祭りのざわめきを「騒音」だと捉える人々の出現があるようです。この流れは果たして広まるのか、ここだけの局所的な事象となるのか今後の展開は要チェックです。 現代の何気ない風習や風俗、習慣を書き留めて置くことは後に重要な歴史の資料となりえるのだろうと思います。『21世紀の資本論』を書いたピケティさんも時代の歴史データを分析するのに当時の小説に何気なく出てくる資産や所得の箇所が参考になると言ってましたしね^^ 『神さま~』は北海道に1年間移り住んだ一家の記録です。ちょうど長男さんが高校受験をどうするかで悩んだところで『銀の匙』のモデルとなった高校(エゾノー)が凄い人気となっているとのことも書かれていましたよ^^笑ったり泣いたり、読み進むうちにもうこの家族が親戚のように思えてきました(笑) 『芸能人と文学賞』川口 則弘 (著) 内容紹介より・・・なぜ又吉直樹は芥川賞をとったのか、なぜ小泉今日子は講談社エッセイ賞を受賞したのか、なぜビートたけしも太田光も「ネタ」として「直木賞」を狙っていると言うのか。1925年、芥川龍之介の1枚の写真が「作家=芸能人」と「文学賞」の歴史を宿命づけた来年の芥川賞・直木賞は加藤ミリヤ、尾崎世界観、紗倉まな、あるいは星野源がとってもおかしくない! 文学賞80有余年「約束された」秘密の物語が今、ここに! …と言うことでしたが、そもそも小説をあまり読まないので知っている本が少なく、かなり飛ばし読み。要するに首長や県議、はたまた国会議員になるのにアナウンサーを経ることが必須になってきたように、文学界でもタレントや芸能人経由の方が賞を狙えるという方程式が成り立っているということか!?(ちょっと違うかな?^_^;) ブルータスは建築特集。ちょうど夏休みに地元鶴岡の新文化会館を見てきて、その建築物の仕上がりがすったもんだになっていると知りました。遠目に見ただけですが、けっこうな威圧感と、何故?と思えるような突飛なデザイン(失礼)で十分違和感がありましたが、壁面や屋根に凸凹やボコボコが酷く、作業場のような仕上がりです。設計側ではそれも意匠の内とのことですが、莫大なお金をかけているのに市民が自慢できないような建物になるのはとても残念です。さて、新文化会館は後にこのような特集があったらどんな風に評価されるのでしょうね。。。
by kitsunekopan
| 2017-09-08 20:30
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