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最近読んだ本『マイナス50℃の世界』米原万里、映画『1984』

『マイナス50℃の世界』米原万里著/角川学芸出版 。北極より寒いヤクート自治共和国(現サハ共和国)の12月の平均気温はマイナス50℃。東部のオイミャコン地区ではマイナス71℃を記録したことがあるとか!何もかもがびっくりの内容でした。米原万里さん、もっと長く生きて欲しかった(泣)
内容紹介…トイレには屋根がなく、窓は三重窓。冬には、気温が-50℃まで下がるので、釣った魚は10秒でコチコチに凍ってしまう―。世界でもっとも寒い土地であるシベリア。厳しい自然条件に見事に適応しながらたくましく生活するヤクートの人々。ロシア語同時通訳としてシベリア取材に同行した著者が、現地でのオドロキの日常生活をレポート。米原万里の幻の処女作。
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ビニール、プラスチック、ナイロンなどの石油製品は一瞬のうちにコチコチに固くなり、ヒビが入ってちぎれ、コナゴナに崩れてしまうのでマイナス40℃以下の世界では通用しません。なので現地の人は人口繊維のものを一切着ません。純毛、純綿、頭のてっぺんから爪先まで天然の製品だそうです。米原さん達取材班は出発前にカメラや防寒着が酷寒の中で耐えられるかどうか、魚用の冷凍庫でテストしたそうです。
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「ヤクート人は喧嘩をする時、ロシア語でやるんです」ヤクート語には罵りの言葉や悪たれがほとんど無いそうです。狩猟民族ですがとてもおとなしいのはヤクート族が南方起源だからだそうで、かつて楽園のような南国に住んでいたヤクート族は周囲の攻撃で戦闘的な民族に追われて北上し、ついにこの極寒の地にたどり着いて定住しようです。「ヤクート」すなわち「さいはてのさらにはて」と呼ばれるこの永久凍土からは、もう誰も追い立てるものはいなかったのでしょう。弱くておとなしい小民族のしたたかさとたくましさに目を見張る思いをしたと万里さんは書いていました。そして寒くないと「ガマンできない」と!!モスクワやレニングラードのマイナス30度よりヤクーツクのマイナス55度のほうがしのぎやすい、「あちらの空気は湿気が多く、風が吹くから寒さが骨身にしみるんです。」と!!確かに湿気寒いのは私もまいってしまいます。ヤクートはコーカサスに次ぐロシア第二の長寿国だとか!!
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週末は以前も書いたジョージ・オーウェルの小説「1984年」の映画リメイク版を借りてきて観ました。この後、NHKスペシャル「新・映像の世紀」の第三回「時代は独裁者を求めた」を見ると、1984で描いたディストピアが本当に身に迫る恐怖感を持って感じられました。民衆(国民)は常に熱狂によって間違い、簡単に操作されるのだとまざまざと思い知らされます。NHKスペシャル「新・映像の世紀」はYouTubeにも上がっていますので興味のあるは観てみて下さい!
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by kitsunekopan | 2018-01-28 20:40 | 最近読んだ本&マンガ | Comments(0)
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