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パンにまつわるエトセトラVol.138 太古の食を知る片鱗…の巻

先日、仕事を手伝ってもらっているMさんより、岩手土産に「豆すっとぎ」と言う郷土菓子をいただきました。「豆しとぎ」の現地のなまりそのままを商品名にしたようです(^^) 他にも「豆しっとぎ」とも言うようす。
これは昔の神祭の供え物のいわゆる「しとぎ(粢)」で、生米を水にひたしてやわらかくし搗(つ)き砕いて楕円形に丸めた食べ物です。火を用いないで調理する点で古い食べ物と考えられ,現在の餅の原型とか。
豆を入れるようになったのは米の収穫量が少ないため、かさ増しにしたのではないかとのこと。
青森の三八上北や、岩手県北地域でよく食べられていて、青豆の他、黒豆や茶豆も使うようです。

私も子供の頃は山形の実家で食べた記憶があります。それは豆は入れていない真っ白いもので「白もち」と言っていました。生米なので美味しいからと言って食べ過ぎないよう、注意された記憶があります。
母に聞いてみると祝い事などのときに神棚に上げたもので、干し柿を入れたりもしたとのこと。。。
日本の食生活全集『聞き書 山形の食事』を見てみると、柿白もちの他、くるみ白もちがあり、何も入れない白もちは水神や伊勢講の供えもち、棟上げ、屋根ふきの祝いもちなどにしたそうです。

そしてこのしとぎ粉に水を加えてよくこね、笹の葉でナタ(鉈)の形に包んだものが「なた巻き」。菖蒲の節句(五月五日の端午の節句)には笹巻きと一緒に作ります。
今年も実家から笹巻きが送られてきました。「しろもち」は庶民の神棚で、あるいはお祭りで、ひっそりと受け継がれているものなので残念ながら商品化はされていないようですが、詳しい作り方を習って今度挑戦してみたいと思います。

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by kitsunekopan | 2018-05-28 21:17 | 通信 | Comments(0)
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